サステイナブルコミュニティ・ツーリズム創出のねらい

――― 国を超え、違った地域コミュニティ同士だからこその相乗効果
本プロジェクトでは、上記の喫緊の課題の解決の手段として、新しい訪問形態、旅行概念である「サステイナブルコミュニティ・ツーリズム」の手法の研究、確立、実施を行い、サステイナブルコミュニティツーリズムネットワークの構築とその手法の普及をはかることをねらいとする。 特に上述の地域コミュニティの課題の可視的側面については、地域活性化のノウハウの情報や体験プログラムの交換など様々な取り組みが個々に行われ、又その指標も確立しているが、地域コミュニティの基底をなす不可視な側面については、効果的な手法が研究され、普及しているとは言いがたい。 一つのコミュニティでは、限界があるが、多数の異なった背景を持つコミュニティがネットワークを組むことにより、この地域コミュニティの基底をなす不可視な側面を共通の課題として、地域コミュニティ存続への意志を継承し続ける相乗効果を生む手法の研究、開発を、特に本プロジェクトでは重要な点と位置づける。

――― コミュニティ内の「つながり力」は、人と地域の健康も左右する
嘗てコミュニティがもたらしていた住民の生活感覚の基底にある「つながっている」という感覚は、単に安心感の醸成に止まらず、有名なペンシルバニア州の山村のロゼットーストリー*1)の研究でも明らかなように、住民の健康にも影響を及ぼしていることが報告されている。今回、グローバルな社会で各国が密接につながっている現代に於いて、多様な地域コミュニティの持続可能で自立的存続へ向けて取り組みを、国を越えて地域コミュニティ同士がつながることで、より健康な地域コミュニティの存続方法の新たな手法の提案、研究、実施を計る。