サンタクルーズ商店街振興組合DTA(Down Town Association)
サンタクルーズ商店街振興組合DTA(Down Town Association)
商店街の使命を次のように謳っている
「サンタクルーズ商店街振興組合の使命とは、地域固有の貴重な経済資源の集積、楽しみと人と人との出会いの空間、文化のセンターとしての機能を果たす場所として、将来も持続可能な商店街を創造し、発展させていけるよう、効果的なリーダーシップを提供していくことです」
新宮市へ毎年ホームステイに訪れるサンタクルーズの中学生の自己紹介で、自分の街の自慢の宝物を挙げてくださいというと、半数以上が「商店街」ということからも、地域の大きな資源となっていることがうかがわれる。
サンフランシスコ大地震
1989 年10 月17 日(火)17時6 分、サンフランシスコ大地震発生。商店街の85%が倒壊し、壊滅的被害を受けた。復興委員会を50 年後の商店街の姿を描く「ヴィジョン・サンタクルーズ」と名づけ、合言葉を「Civic Living Room(ダウンタウンを市民の居間に)」ということで、立入禁止解除まで、2年、賑わいを取り戻すまで5年の復興期間を要した。
各商店主は、自店の仕事に専念できるよう、商店街振興組合は、商店街のプロモーション専門のプロを1人雇用している。また常時様々なイベントを展開している。それは、季節ごとの特別イベントに留まらず、文芸イベント、ミュージックイベント、両方のコラボであるアート&ジャズフェスティバルや、シネマイベント、ダンスイベント等多岐にわたり、市民のお茶の間としての機能を果たしている。
又新しく商売を始めたいという人達のための「ビジネスメンター」という、新規参入者への既存店店主側からの個別の支援制度も充実しています。
ファサードプログラム(店の外観の統一と支援プログラム)や、いわゆるサンタクルーズ・ユニークネス(サンタクルーズは、他とは違うというのが特徴)のコンセプトで、商店街の外観は、暖かみのある、古き良き時代を大切にしたものとなっている。
商店街の若きリーダーの書店経営者ーー大切にしていることをインタビュー(中央の女性オーナー)
内容
- 利益の一部をコミュニティの為使うことを約束
- コミュニティの学校を助ける活動を実施
- 毎月ニュースレターを発行し、常に地域の人たちとコミュニケーションをとっている。
- 米規模チェーンの書店ができないこと、地元の様々なジャンルに特化したコーナーをたくさん設けている
- 従業員全員で手分けして、手書きの説明や推薦の文を掲示している
- 全ての根本は、インターネットで何でも買える時代に、地域の人の為に、この商店街に足を運ぶことに意味と楽しみがあるように動機付けをすること。
- 市の経営している駐車場群
- 観光客が最も集まる、ビーチや遊園地と自然遺産に指定されたところの海洋博物館とこの商店街のトライアングルを動線で結ぶよう、観光客の流れを計っている